県内でも有数のマンモス校で、同じく生徒数の多い千葉経済大学附属高等学校は同区内で場所も近い。 秋田市の敬愛学園国学館高等学校の旧称と同一であるが、直接の関連はない。元々は商工高校であり、商業科、工業(建築科、機械科等4科)が存在したが2003年より普通科のみの募集となった。 それに伴い特進科を設け、近年進学実績の向上に力を入れている。学校敷地は敬愛大学と隣接しており、一部の施設は共有している。
建学の精神
~敬天愛人~
道は天地自然のものにして人はこれを行ふものなれば、天を敬するを目的とす。
天は人も我れも同一に愛し給ふゆえ、我れを愛する心をもって、人を愛するなり。
(南洲翁遺訓)
学園の創立にあたり、本学園の創立者・長戸路政司は、尊敬する西郷南洲(隆盛)が座右の銘として
いた「敬天愛人」の精神を建学の理念としました。
この深淵で無限の人類愛を建学の礎にして真理を敬い、他者を愛する心。それは、常に謙虚で自己を
厳しく律するとともに、広い心で自分と同じように他人をも愛することができる「真のやさしさ」を
育むことを基本としています。
千葉敬愛学園の教育理念:
本学園の教育は、建学の精神「敬天愛人」を究極の目標とする。
本学園の教職員は、建学の精神に基づき、次の諸点に留意して日常の教育実践に全力を傾注する。
1.学生・生徒の一人ひとりが具有する天与の人間性と可能性を信じ、敬愛の念をもってその教育に当
たる。
本学園の教育の要諦は、学生・生徒一人ひとりが、自己の可能性と人格の尊厳に目覚め、自立自尊の
道を邁進するよう指導することにある。
2.学業並びに生活指導においては、個性的で独創的な才能の開発に重点を置くと共に将来への多様な
希望を達成させるよう進路指導をする。
3.時勢の変化と教育に対する社会的ニーズの推移に対応し、特色ある教育の創出に努力する。
4.公教育機関としての本学園は、真理と道義を尊び、愛情に富み、平和的な国家・社会に貢献し得る
有為な人材を育成して、社会の付託に応えんとするものである。
本校教育の基本方針:
不易の「建学の精神」を生かす
21世紀は国際化・情報化が更に進展し、創造力豊かで個性的な人間が必要とされている時代です。「敬天愛人」を基本として人を思いやる「心」を育てる教育を確立することです。又、敬愛大学との高大連携を重視し、教育課程も柔軟性のある教育の実現を図りつつ、社会に役立つ人間の育成が重要です。 このために建学の精神である「敬天愛人」を教育の本旨に位置づけなければなりません。
創立者のことば
学園創立者 長戸路政司 先生
生徒を教え子として聖愛する、世にこれほど尊い天職がまたとあろうか。
しかもこの聖愛心たるや「天」の信念より渾々として流れ出で汲めども尽きないならば、これに感激しない教え子はあろうか。先生方の敬愛に感激した生徒は、やがて生徒間に敬愛の念湧き出で、ここに校風春風のごとく漂い、言わず語らずのうちに生徒の品性人格はすくすくと天に向かって成長発育するに相違ない。ただ遺憾にたえないことは、吾人が天人に対する信念体得のまだ足らぬことである。吾人が旦夕の祈願はただここにあるのみである。
「敬愛読本」より
学校長あいさつ
~「全人教育」を目指して~
敬愛学園高等学校は、稲毛から放射線医学研究所前を通り、千葉大学の北側に位置します。近年、稲毛区役所脇からの道路が新たにされ、敬愛大学と共用ですがグラウンドの人工芝も整備され、学校内外の環境も整ってきました。
学校法人千葉敬愛学園は、1926年(大正15年)創立者長戸路政司が建学の精神『敬天愛人』を掲げて設立した学園です。本校は、1953年(昭和28年)3月に千葉関東商業高等学校として設立認可され、その後、工業科を設置し、名称を千葉工商高等学校と改称。1995年(平成7年)校名を敬愛学園高等学校とし、現在は普通科だけの高等学校です。
建学の精神『敬天愛人』について、馬場昌平本学園元常務理事の言葉を引用したいと思います。「『敬天愛人』に基づく創立者の教育理念を要約すれば、第1に、教育を受ける学生・生徒・園児に対して、自己に内在する人間の尊厳性、宇宙の真実に無限に接近する無限の可能性を自覚させ、これを引き出し、助長し、実現せしむることを教育の基本方針としたことである。第2に、教育する側の者として、教育を受ける側の者が、本来的な人間の尊厳性を内在し、宇宙の真実に無限に接近する無限の可能性を有することに対し、徹底して敬愛することを教育の基本的立場としたことである。」
私たち教職員は、この創立者の提言を肝に銘じ、以下の教育方針を定めました。
·敬天愛人の理念に基づく『心の教育』に全力を注ぐ
·『生きる力』の根源となる個性と能力を伸ばす教育を目指す。
·国際化・情報化社会に対応する教育を目指す。
·スポーツ・芸術活動を通して、丈夫な身体と健全な精神を育成する。
本校はこのように、生徒の『全人教育』に向かって、生徒の持っている可能性を最大限引き出すことに全力を傾けています。敬愛学園の充実した毎日のなかで、地域に見守られ・教職員・仲間とともにこれからの時代を生きぬく力を育んでください。
沿革
1926年(大正15年)4月 - 財団法人関東中学校設置認可。
1951年(昭和26年)2月26日 - 私立学校法制定により財団法人関東中学校は改組、学校法人関東学園として設置認可。
1953年(昭和28年)3月25日 - 千葉関東商業高等学校設置認可。
1957年(昭和32年)11月28日 - 千葉関東商業高等学校に工業科を設置、名称を千葉工商高等学校と改称。
1959年(昭和34年)4月8日 - 千葉工商高等学校の工業科に建築科を増設。
1966年(昭和41年)1月27日 - 学校法人関東学園の名称を学校法人千葉敬愛学園と改称。
1974年(昭和49年)10月5日 - 千葉工商高等学校に普通科を設置。
1989年(平成元年)4月1日 - 6月3日を敬愛の日と称し、学園休業日に設定。
1995年(平成7年)4月1日 - 校名を敬愛学園高等学校に改称。
2003年(平成15年)4月1日 - 商業科、工業科の募集を停止し、普通科高校へ移行する。